燃ゆる女の肖像 感想その1
燃ゆる女の肖像の感想を書きます。
※内容に触れるので、まだ観ていないかたは注意です。
(記憶がおぼろげな部分もあるのでご了承ください。)
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温かさ
映画の後半で、二人の熱いやりとりがたくさんありました。
それを観て感じたのは、とても温かく熱い感情です。
劇中でショックな出来事があったとしても、暖炉のように熱く温かい気持ちが続いていました。
これは私の中でかなりびっくりしたことです。普段は、ベットシーンになると体が硬直したり、ヒヤッとするような感覚が来ます。
まだ仮説なんですが、おそらく私はベットシーンで暴力性のある動きや眼差しが出てくると耐えられないみたいです。自分の中での許容範囲があって、そこからはみ出たものを見てしまうと、けっこうショックを受けます。
(余談なんですが、ロマンティックな物語は大好きなのに、こういったシーンが苦手なので観る作品のチョイスが難しいと感じています。)
そういった直接的なベッドシーンがなかったから(多分?)大丈夫だったのかもしれませんが、こんなに自分がヒヤヒヤしないで、内容に集中できたのは珍しかったと思います。
温かい気持ちでずっと観れたのは本当にありがたくて、うれしかったです。
どちらか一方ではない、双方向のやりとり
映画の後半で二人の恋愛模様が強く描かれていますが、
どれも双方向のやりとりだったからあんなに感動したのかなと思っています。
抱きしめるときも、見つめるときも、
どちらか一方が強いのではなく、お互いに力をあずけたり、緩めたりする。
双方向のやりとりがあったから、二人の通い合う感情が見えたような気がします。
・強い↔︎弱い
・抱きしめる↔︎抱きしめられる
・押す↔︎押される
こういった対立した形式がなく、常にゆらいでいて、二人で交換していました。
なにをしているときでも、お互いがお互いを探り合って、確かめ合うという感じです。
監督のインタビュー記事には、主演のお二人にまつわる話がありました。
2人もラブシーンは全体の中では難しくはないと思ったようで、守られている感じがしたと言っていました
演じているお二人の「守られている感じがした」という言葉に、私が感じたものが含まれているように思います。
本当に、二人のやりとりがあまりにも美しくて、ただただ感情を揺さぶられていました。
ずっと目がうるうるしていたように思います。
まとめ
この映画に対する思いが爆発しています。笑
大きい感情なので、逆にすらすらと書けないようにも感じます。
また他の観点から、感想を書きたいと思います。
▼感想その2