とってもよかったキングコング・セオリー
いま『キングコング・セオリー』というエッセイを読んでいます。
〈常に自分自身でありすぎる女〉として──はみ出し者のためのマニフェスト『キングコング・セオリー』|相川千尋|かしわもち 柏書房のwebマガジン|note
なぜかというと、燃ゆる女の肖像に出ていた女優のアデル・エネルさんが、何度も読んだとインタビューで話していたからです。
この本は、筆者であるデパントさんの経験をもとにタブー化されている性のこと(レイプやポルノ)が書かれています。
強烈で率直な言葉がたくさんあり、なかなか体力がいる本ではあります。
でも、これを読まなければ絶対にたどり着けなかっただろうな、ということが書かれています。
具体的に言うと、筆者のデパントさんはレイプされた経験を率直に語っていて、それと同時に個人売春をしていたことも明らかにしています。
この対照的な2つのことがらから、ジェンダーや男性権力の問題が浮き彫りになっていて、頭がガーン!となるような内容です。
ここで筆者は、レイプ被害から立ち直るために個人売春の経験が役に立ったというようなニュアンスの話をしています。
もちろん筆者であるデパントさんが感じたことなので、同じ経験をした人が同じ意見になるとは言えません。
しかし、個人的な考えだとしても、この2つを体験し、率直に語ることができる人の話は、ものすごく重要だと思うんです。
そして、それを読める機会があることは奇跡に近いことだとも思います。
直球で語られるデパントさんの言葉は、グサグサ心に入ってきます。
この人が書く言葉は、本心だ。嘘じゃないって思いました。だから惹きつけられて、どんどん読み進めてしまいました。
フェミニズムの本を読んだら
フェミニズムの本を読むと正直、気持ちが落ち込んだり、怒りが湧きます。
いい気分にならないです。
でも、世界の見方を変えたい、もっと知りたい、という欲望があるので読んでいます。
そして、同じ気持ちを持つ人たちと、じわじわと変えていってやるんだ、という気持ちもあります。たまに革命を起こしたくなるほど怒りが込み上げます。
これからもたくさん読んで、自分が避けてきたストーリーとじっくり向き合っていきたいです。
おしまい🦍